305bbcaa.jpg毎年多くの方が悩まされる花粉症。少ない薬で楽に乗り切るには、本格的なシーズン前からの治療が効果的とのこと。にしかま耳鼻咽喉科診療所の長谷川先生のお話です。

にしかま耳鼻咽喉科診療所 院長 長谷川 武
2011年11月9日
(鎌倉衛生時報掲載の記事です)

●はじめに
本邦における花粉症の有病率は増加傾向にあります。近年はスギ花粉と気象との関係の研究が進み、スギ花粉の飛散開始日と総飛散量の予測が可能となりました。治療の第一は花粉抗原の回避ですが、現実には難しく薬物による対症療法が中心になります。花粉による症状は抗原である花粉飛散量の増加とともに増悪します。花粉の飛散前あるいは飛散初期に内服加療を始めることで、大量飛散時期の症状の軽減を期待するものが初期療法といいます。

●QOLの改善を
花粉症はくしゃみ、鼻汁、鼻閉の3大症状のみならず、目のかゆみ、頭痛、頭重感、不眠、不快感、倦怠感など多彩な症状に悩まされます。これらの症状で致命的になることはありませんが、日常生活において身体的、社会的、精神機能に強く悪影響をあたえ、QOL(Quality of life 生活の質)を著しく低下させます。初期療法をすることにより、思考、精神集中、記憶などの日常生活でのQOLや、倦怠感、疲労感などといった身体領域のQOLの改善や良好な状態を維持することに有効であるといわれています。

●薬剤について
本格飛散し、くしゃみ・鼻汁・鼻閉症状が強く発現してからですと、症状を早く緩和させるために強い薬が必要になります。それには眠気や倦怠感などの副作用を伴うことがどうしても多くなります。初期療法では症状発現前から予防的に内服をするものですから、眠くならない薬を少量予防的に内服を始めるため、本格飛散後も症状が緩和され、トータルでみましても花粉シーズン中に内服する薬の総量も減るメリットがあります。

●初期療法の開始時期
わずかな症状でも発現する前から治療したほうが、本格飛散開始までに症状が緩和されることからも、だいたい本格飛散日(毎年2月8~10日頃)の1,2週間前から内服開始をすることが望まれます。ですから1月下旬には医療機関を受診されることをお勧めいたします。

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