305bbcaa.jpg2008年8月現在の日本脳炎ワクチンの状況について、西鎌倉こどもクリニックの下田先生からのお知らせです。

西鎌倉こどもクリニック 院長 下田 康介
2008年8月12日

2005年から厚労省は日本脳炎ワクチンの定期接種を事実上控え、重篤な副作用の少ない新型ワクチンを開発中とし、来年の4月以降、一説では9月頃から接種の推奨を再開する予定でした。ところが、先月の7月25日、厚労省の検討会で旧型ワクチンの接種を「続行する」という方向転換が突然決定されました。これは、接種の中断がまる3年以上続き、2007年度の調査では3〜4歳児の接種率が10%前後に落ち込んでしまい、日本脳炎の患者発生のリスクが高まったとの判断からです。この幼児期のこどもさんで、日本脳炎ウィルスに対する免疫を持っている割合も20%以下に低下していることも明らかになりました。

日本脳炎患者が発生している地域は、中国地方や九州が中心ですが、ウィルスの「増幅役」とも言うべき日本脳炎のウィルスに感染しているブタ(豚)は、三重県や富山県でも多数存在しており、詳しい状況は「国立感染症情報センター」のHPへアクセスして、「日本脳炎」のところをクリックしてみてください。

旧型ワクチンの原液はすでに製造が中止され、在庫は全国で170万本しかありません。必要なワクチンは300ないし400万本と言われていますから、品不足になるのは時間の問題と考えられます。西日本のこどもたちに優先的に接種が再開されるようですから、東日本では入手困難が予想されます。関東、中部地方でも日本脳炎の発生が憂慮されますから、西日本優先というのも、旅行などのヒトの移動を考えれば、納得できる処置ではありません。残念ながら、厚労省による新型ワクチンの供給再開予想時期をそのまま信じることもできません。同意書に署名していただければ、旧型ワクチンでも公費で接種が受けられます。生後90ヶ月以下、とくに4歳未満で1回も日本脳炎ワクチンを接種したことがない方は、早めに「かかりつけ医」と相談し、ワクチンの確保をお願いしておいたほうがよいでしょう。西鎌倉こどもクリニックでも、ワクチンの在庫の確保と予約・接種を始めました。藤沢市にお住まいの方も公費で接種が受けられます。

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