305bbcaa.jpg怖がることはありません! 中耳炎による鼓膜切開について、岩武耳鼻咽喉科医院の岩武先生にお伺いしました。

岩武耳鼻咽喉科医院 院長 岩武 博也
2007年09月

急性中耳炎で激しい耳痛がある時や発熱を伴う場合、滲出性中耳炎で治りが悪く難聴が改善しない時には鼓膜切開が必要となる場合があります。多くの方々は鼓膜を切るなんてとても痛いのでは?鼓膜に穴をあけたら聞こえが悪くなるのでは?穴はふさがるの?などの不安を抱かれると思います。
急性中耳炎で痛みを伴っている場合は麻酔の薬を入れたりする事で痛みや恐怖心を助長する事が多いので小さなお子様の場合そのまま切開した方がかえって楽にすませる事ができます。滲出性中耳炎の場合は麻酔液を耳の中にいれて微量の電気を流す方法で麻酔をすると無痛で切開することができます。切開の大きさは 1-2ミリですのでこれにより難聴になるという事はなく、むしろ中に溜まっている膿や液体を出せるので聞こえは良くなります。切開した穴は早いと1-2日、ほとんどの場合遅くても1週間でふさがります。
同じ病名でも年齢、中耳炎の程度、これまでの経過によって治療法は一人一人異なります。もし、鼓膜切開が必要と言われたらイメージで「切開は怖いから嫌だ」というのではなく、きちんと理由を聞いて納得した上で最善の治療を受ける事が大切です。

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2007年09月14日 │ コラム │ コメント(0)

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