305bbcaa.jpg平成21年6月より供給されている新しい日本脳炎ワクチンについて、いくた小児クリニックの生田先生からの情報です。
平成22年夏の法改正によって、一部の内容が変更になっていますのでご注意ください。「8月27日から第2期(9歳から13歳未満)に新・日本脳炎ワクチンの使用が可能となりました。」とのことです。

いくた小児クリニック 院長 生田 孝一郎
2010年04月20日

新しい日本脳炎ワクチン(ジェービックV)は、Vero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来細胞)で日本脳炎ウイルスを培養増殖させて作られています。更に、 ワクチンを凍結乾燥させています。このような工程を経て製造されているので、「乾燥細胞培養」日本脳炎ワクチンと呼ばれます。標準的な接種期間は、1期初回は3歳から4歳まで、1期追加は1期初回接種終了後おおむね1年後です。公費で接種できる期間は6ヶ月から7歳6ヶ月の前日までです。日本脳炎1期は3回接種することが大切です。以前に旧ワクチンを接種していた方は、今から新ワクチンを接種して下さい。新旧あわせて3回接種します。(1期は6ヶ月から接種できますが3歳未満の方は接種できるワクチン量が半分になってしまいますので、通常3歳から開始します。)

定期接種の接種年齢(7歳6ヶ月)を過ぎてしまった方は、厚生労働省で救済措置が検討中です。市町村から連絡が来るまでお待ち下さい。

日本脳炎2期(小学校4年、9歳から13歳未満)の接種には、現行の法制度では、新ワクチンを定期接種として接種することができません。更に平成22年3月10日以降はマウス脳由来ワクチン(旧ワクチン)も有効期限が切れ、現時点ではいずれのワクチンも接種できません。

以前中学3年生で行われていた日本脳炎3期の接種は、平成17年7月29日付で廃止されました。古い母子手帳には日本脳炎3期という記入欄がありますが、現在の母子手帳にはありません。

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