305bbcaa.jpg赤ちゃんが罹患するHib(ヒブ)による細菌性髄膜炎と、日本でも接種できるようになったHibワクチンについて、いくた小児クリニックの生田先生のお話です。

いくた小児クリニック 院長 生田 孝一郎
2009年01月13日

Hib(ヒブ)髄膜炎について

Hib(ヒブ)髄膜炎とはHib(ヘモフィルス・インフルエンザb型菌)による細菌性髄膜炎のことです。細菌性髄膜炎は脊髄や脳を守る膜(髄膜)に細菌が感染し、発熱・嘔吐・頭痛(不機嫌)などを主な症状とする重篤な病気です。日本でも毎年、5歳未満の人口10万人当たり少なくとも8.6〜8.9人が Hib感染による細菌性髄膜炎に罹患していると推定されています。Hibによる細菌性髄膜炎は予後が悪く、罹患児の5%が死亡し、25%に聴覚障害やてんかんなどの後遺症が生じます。ちなみに、毎冬流行するインフルエンザはインフルエンザウイルスによるウイルス感染症でありインフルエンザb型菌とは全くことなります。

Hib(ヒブ)ワクチンについて

Hib感染による乳幼児の細菌性髄膜炎は、初期診断や治療が難しいためワクチンの必要性が議論され、1980年代後半には欧米を中心に予防効果が高い Hibワクチンが導入されました。米国では、このワクチンによる定期予防接種の導入により、Hib罹患率が100分の1にまで減少しました。さらに 1998年、世界保健機関(WHO)がHibワクチンの乳児への定期接種を推奨する声明を出したことから、現在では世界100カ国以上で使用されるようになり、世界的にみればHib感染症はまれな疾患となっています。

インフルエンザ菌b型ワクチン(Hibワクチン;アクトヒブ)は乳児期から開始する場合は3種混合ワクチン(DPT)と同じスケジュールで接種します(同時接種ができます)。

他の生ワクチンとの同時接種も可能です。例えば4ヶ月の赤ちゃんの場合、DPTとHibワクチンを同じ日に接種することができるので、初回3回+1年後に1回、合計4回の受診で済みます。

接種スケジュールは初回の接種を始めた年齢により異なり、年齢が大きくなるにつれて、接種回数が合計3回、合計1回と減ります。

2ヶ月〜7ヶ月未満で開始・・・3回+1回(1年後)の合計4回
7ヶ月〜 1歳未満で開始・・・2回+1回(1年後)の合計3回
1歳以上5歳未満で開始・・・・・・・1回のみ

5歳以上では免疫が獲得されるので不要とされています。

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